① 土踏まずが急に痛くなるのはなぜ?まず知っておきたい原因
「昨日までは何ともなかったのに、急に土踏まずが痛い…」
そんな経験をすると、「骨に異常があるのかな?」と不安になりますよね。しかし、土踏まずの痛みは、日頃の歩き方や足への負担が少しずつ積み重なった結果として現れることが多いと言われています。まずは、土踏まずが急に痛くなる主な原因について確認していきましょう。
土踏まずが急に痛くなる仕組み
土踏まずには、歩いたり走ったりするときの衝撃を吸収する「足のアーチ」という大切な役割があります。このアーチがあることで、体重が足裏全体へ分散され、スムーズな歩行につながると言われています。
ところが、長時間立ち続けたり歩き続けたりすると、土踏まずへ少しずつ負担が蓄積することがあります。その結果、小さなダメージが限界を超えたタイミングで、急に痛みとして現れるケースもあるようです。
最も多い原因は足底腱膜炎(足底筋膜炎)
土踏まずが急に痛くなる原因として、最も多いと言われているのが足底腱膜炎です。足裏にある足底筋膜へ繰り返し負担が加わることで、小さな炎症が起こると考えられています。
朝起きた最初の一歩や歩き始めに痛みを感じやすいことが特徴とされています。ランニングをする方だけではなく、立ち仕事や歩く時間が長い方にもみられることがあると言われています。
扁平足やアーチの低下でも痛みが起こる
土踏まずのアーチが低くなると、本来分散されるはずの負担が足裏へ集中しやすくなると言われています。そのため、歩くたびに土踏まずへ負荷がかかり、痛みにつながることがあるようです。
扁平足は生まれつきだけではなく、筋力の低下や加齢などによって後天的に起こる場合もあります。長時間歩いたあとに痛みが強くなる方は、アーチ機能の低下が影響している可能性も考えられると言われています。
その他に考えられる原因
土踏まずの痛みは、足底腱膜炎や扁平足だけが原因ではありません。足裏の筋肉や腱の炎症、急に運動量が増えたことによる負担、サイズが合わない靴の使用、疲労の蓄積なども関係すると言われています。
また、まれではありますが、疲労骨折や神経障害などが隠れているケースもあるようです。痛みが強い、しびれを伴う、なかなか改善しないといった場合は、自己判断を続けずに状態を確認してもらうことが大切と言われています。
② 土踏まずが急に痛いときに考えられる病気
「急に土踏まずが痛くなったけど、何かの病気なのかな?」
そんな不安を感じる方は少なくありません。土踏まずの痛みは、使いすぎによる一時的な疲労だけでなく、足の筋肉や腱、骨、神経などに関係する病気が隠れていることもあると言われています。ここでは、代表的な原因について確認していきましょう。
足底腱膜炎
土踏まずが急に痛くなる原因として、最も多いと言われているのが足底腱膜炎です。足裏にある足底筋膜へ繰り返し負担がかかることで、小さな傷や炎症が起こると考えられています。
朝起きた最初の一歩が痛い、歩き始めに違和感があるといった症状が特徴とされています。立ち仕事が多い方やランニングをする方、長時間歩く機会が多い方は起こりやすいと言われています。
後脛骨筋腱機能障害・扁平足
足の内側にあるアーチを支える後脛骨筋腱に負担がかかると、土踏まずの痛みにつながることがあると言われています。また、扁平足になると足裏全体へ負担が分散しにくくなり、歩くたびに違和感が出ることもあるようです。
特に中高年では、加齢による腱の変化や筋力の低下が影響すると考えられています。放置するとアーチがさらに低下し、歩きづらさにつながる場合もあると言われています。
疲労骨折
ランニングやジャンプを繰り返すスポーツをしている方では、疲労骨折が原因になるケースもあると言われています。
初めは軽い痛みでも、体重をかけるほど強く痛むことが特徴とされています。「少し休めば大丈夫」と思って運動を続けると悪化することもあるため、見逃しやすい病気の一つと考えられています。
足根管症候群など神経のトラブル
土踏まずの痛みに加えて、しびれやピリピリした感覚がある場合は、神経が圧迫されている可能性もあると言われています。
足根管症候群では、足裏のしびれや感覚の違和感が続くことがあるようです。筋肉や腱の炎症による痛みとは症状が異なるため、神経症状がある場合は早めに相談することがすすめられています。
炎症以外で注意したいケース
土踏まずの痛みは炎症だけが原因とは限りません。転倒や強く足をぶつけたあとの外傷、まれではありますが感染症、急激な腫れや強い痛みを伴う痛風などが関係することもあると言われています。
「いつもと違う痛みがある」「急に腫れてきた」と感じた場合は、自己判断を続けずに早めに来院し、状態を確認してもらうことが大切と言われています。
③ 土踏まずの痛みを見分けるセルフチェック
「急に土踏まずが痛くなったけど、原因は何だろう?」
そう感じても、自分では判断が難しいですよね。実は、痛みが出るタイミングや症状の特徴によって、考えられる原因がある程度わかることがあると言われています。もちろんセルフチェックだけで判断することはできませんが、来院の目安を知るためにも確認してみましょう。
朝起きた一歩目だけ痛い
朝、ベッドから立ち上がった最初の一歩だけ土踏まずが痛くなり、歩いているうちに少し楽になる場合は、足底腱膜炎の特徴に当てはまることがあると言われています。
睡眠中に硬くなった足底筋膜へ体重がかかることで痛みが出やすくなると考えられています。「朝だけだから大丈夫」と思わず、症状が続く場合は注意したほうがよいでしょう。
歩くほど痛みが強くなる
最初は違和感程度でも、歩く距離が長くなるにつれて痛みが強くなる場合は、疲労骨折や足のアーチ機能の低下が関係している可能性があると言われています。
一方で、筋肉疲労による痛みは休憩すると軽くなることが多いようです。「歩けば歩くほどつらくなる」「何日も改善しない」と感じる場合は、一度状態を確認してもらうことがすすめられています。
押すと一点だけ強く痛い
土踏まず全体ではなく、「ここだけ痛い」と場所がはっきりしている場合は、その部分に炎症が起きていることもあると言われています。
軽く押しただけでも強い痛みを感じたり、押す場所によって痛みが変わったりする場合は、圧痛の有無を確認するためにも早めに相談することが大切です。無理に押し続けると、痛みが強くなる可能性もあるため注意しましょう。
しびれやピリピリ感がある
「痛みだけではなく、しびれもある…」という場合は、筋肉や腱だけではなく神経が関係している可能性も考えられると言われています。
足裏がピリピリする、感覚が鈍い、足先までしびれが広がるといった症状が続く場合は、足根管症候群などが関連するケースもあるようです。こうした症状があるときは、整形外科で相談することがすすめられています。
腫れ・熱感・内出血がある
転倒やスポーツのあとから土踏まずが痛くなり、腫れや熱感、内出血までみられる場合は、外傷や骨折などが隠れている可能性もあると言われています。
「歩けるから大丈夫」と自己判断せず、痛みが強い場合や腫れが広がる場合は、早めに来院することが大切です。原因を確認することで、適切な対応につながると言われています。
④ 急に土踏まずが痛くなったときの対処法と予防法
「急に土踏まずが痛くなったけど、どうすればいいの?」
そんなときは、痛みを我慢して動き続けるよりも、まず足への負担を減らすことが大切と言われています。無理に歩いたり運動を続けたりすると、炎症が長引く可能性もあるためです。ここでは、自宅で取り入れやすい対処法と、再発を防ぐためのポイントを紹介します。
まずは安静にして負担を減らす
「少し痛いくらいなら歩いても平気かな?」と思う方もいるかもしれません。しかし、土踏まずに急な痛みが出ているときは、足裏の筋肉や腱に負担がかかっている可能性があると言われています。
そのため、長時間の歩行やランニング、ジャンプなど足へ強い負荷がかかる動きは一度控えてみましょう。必要以上に無理をしないことが、痛みの悪化を防ぐことにつながると言われています。
痛みが強いときはアイシング
ズキズキとした痛みや熱っぽさを感じる場合は、アイシングを取り入れる方法もあると言われています。保冷剤や氷をタオルで包み、10〜15分ほど冷やすことで、炎症を落ち着かせる目的で行われることがあります。
ただし、長時間続けて冷やすと皮膚への負担になることもあるため、冷やしすぎには注意しましょう。冷却後は足の状態を確認しながら、様子を見ることが大切です。
痛みが落ち着いたらストレッチを始める
痛みがやわらいできたら、少しずつストレッチを取り入れるのもよいと言われています。特に足底筋膜やふくらはぎ、アキレス腱は互いに関係しているため、柔軟性を保つことが足裏への負担軽減につながると考えられています。
「痛いほど伸ばしたほうが効く」と思われがちですが、それは逆効果になることもあります。気持ちよく伸びる程度を目安に、無理のない範囲で続けることがポイントです。
靴やインソールを見直す
毎日履いている靴が痛みの原因になっていることも少なくないと言われています。クッション性が少ない靴やサイズが合っていない靴では、土踏まずへ負担が集中しやすくなる場合があります。
また、足のアーチを支えるインソールを活用することで、歩行時の負担が軽減されることもあるようです。靴底がすり減っている場合は、新しい靴への買い替えも検討するとよいでしょう。
再発予防の生活習慣
土踏まずの痛みを繰り返さないためには、普段の生活習慣を見直すことも大切と言われています。体重が増えると足裏への負担も大きくなるため、適正な体重を意識することがポイントです。
さらに、タオルギャザーなど足裏の筋力を維持する運動や、ウォーキング・スポーツの前後にストレッチを行うこともおすすめされています。毎日の小さな積み重ねが、足のアーチを支えやすい状態につながると言われています。
⑤ 改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と受診すべき科
土踏まずの痛みは、足の使いすぎによる一時的な疲労で起こることもあります。しかし、「そのうち良くなるだろう」と様子を見ていた結果、症状が長引いてしまうケースも少なくないと言われています。
「少し休めば楽になるかな?」と思っていても、痛みの原因によっては早めに専門機関で状態を確認したほうがよい場合があります。ここでは、来院を検討したい症状や考えられる病気、受診先について紹介します。
早めに病院を来院したほうがよい症状
「土踏まずが痛いだけだから大丈夫」と思っていませんか?
もし安静にしていてもズキズキと痛みが続く、歩けないほど強い痛みがある、腫れや熱感が目立つ、内出血が広がっているといった症状がある場合は、足の組織や骨に負担がかかっている可能性も考えられると言われています。
また、ストレッチや靴の見直しなどのセルフケアを数週間続けても改善がみられない場合も、一度状態を確認してもらうことが大切です。原因を早めに把握することが、その後の生活への影響を少なくすることにつながると言われています。
土踏まずの痛みと関連することがある病気
土踏まずの痛みにはさまざまな原因があり、足底腱膜炎や扁平足、後脛骨筋腱機能障害などが関連することがあると言われています。また、スポーツや長距離の歩行が続いたあとには疲労骨折が隠れているケースもあります。
さらに、足の裏にしびれやピリピリとした違和感を伴う場合は足根管症候群、急に強い痛みや腫れが現れた場合は痛風などが関係していることもあるようです。症状だけで自己判断することは難しいため、痛みが続くときは専門機関で相談することがすすめられています。
何科を来院すればよい?
「どこへ行けばいいの?」と迷った場合は、まず整形外科へ相談するのが一般的と言われています。足や関節の状態を確認しながら、必要に応じて画像検査を行い、原因を調べてもらえます。
スポーツによる負担がきっかけで痛みが出た場合にはスポーツ整形外科、足の構造やアーチの異常が疑われる場合には足の外科に対応している医療機関も選択肢になります。また、歩き方や体の使い方まで含めて確認したい場合は、リハビリテーション科で相談するケースもあると言われています。
病院で行われる主な検査
来院すると、まずは「いつから痛いのか」「どんな場面で痛むのか」といった問診が行われることが多いと言われています。そのあと、土踏まずを押したときの痛みや足の動きなどを視診・触診で確認し、原因を絞り込んでいきます。
骨の状態を確認するためにはX線検査、筋肉や腱の状態を詳しく確認したい場合には超音波検査が行われることがあります。さらに、疲労骨折や靱帯・腱の損傷などが疑われるケースでは、必要に応じてMRI検査が選択されることもあるようです。検査内容は症状によって異なるため、不安なことがあれば遠慮せず相談してみると安心です。