朝起きたら左肩が痛いのはなぜ?まず知っておきたい原因
朝起きた瞬間に「左肩が痛い…」と感じた経験はありませんか?
「寝ている間に何かしたのかな?」「四十肩や五十肩かもしれない」と不安になる方も少なくありません。実際には、寝ている姿勢や日頃の生活習慣が影響しているケースもあれば、肩や首の筋肉の緊張、関節の不調が関係している場合もあると言われています。
特に朝は、睡眠中に同じ姿勢が長時間続いた影響が現れやすい時間帯です。そのため、起床時だけ肩が痛くなり、日中になると少し楽になる方も見られます。
ここでは、朝起きたら左肩が痛くなる主な原因について詳しく見ていきましょう。

寝ている間の姿勢や寝具が肩に負担をかけている
患者さんからも「朝だけ左肩が痛いんです」という相談をいただくことがあります。
そのような場合、まず確認したいのが寝姿勢です。例えば横向きで寝るクセがある方は、体重が片方の肩に集中しやすくなると言われています。特に左向きで長時間寝ていると、左肩周辺の筋肉や関節に負担がかかることもあるようです。
また、枕の高さが合っていない場合も注意が必要です。高すぎる枕は首や肩の筋肉を緊張させ、低すぎる枕は肩周辺を支える力が不足すると考えられています。
さらに、マットレスが柔らかすぎたり硬すぎたりすると寝返りが減り、同じ姿勢が続くため肩への負担が増える場合もあると言われています。
肩や首まわりの筋肉が硬くなっている
「デスクワーク中心だけど関係ありますか?」
そう聞かれることがありますが、肩や首の筋肉の緊張は朝の肩の痛みにつながる可能性があると言われています。
長時間のパソコン作業やスマホの使用が続くと、首が前に出た姿勢になりやすくなります。その結果、肩周辺の筋肉が常に引っ張られた状態となり、疲労が蓄積しやすくなるようです。
さらに猫背や巻き肩があると、肩甲骨の動きも制限されやすくなります。日中に感じていたわずかな負担が睡眠中にも続き、朝起きた際の違和感として現れるケースもあると言われています。
寝違えによって肩周辺に炎症が起きている
朝起きた瞬間に急な痛みを感じた場合は、寝違えが関係している可能性もあります。
寝違えというと首の痛みをイメージする方が多いかもしれません。しかし首と肩は筋肉で密接につながっているため、首まわりの負担が肩の痛みとして現れることもあるようです。
特に寝返りが少ない状態で長時間眠った場合、筋肉や関節周辺に負担が集中し、朝だけ強い痛みを感じるケースがあると言われています。
時間の経過とともに少し動かせるようになる場合もありますが、無理に動かさないことが大切です。
血行不良や疲労の蓄積が原因の場合もある
肩の痛みは筋肉や関節だけでなく、血流の影響を受けることもあると言われています。
運動不足が続くと筋肉を動かす機会が減り、血液循環が滞りやすくなるようです。また、冷房による冷えや冬場の寒さも肩まわりの筋肉を硬くする要因と考えられています。
さらに、ストレスが続くと無意識に肩へ力が入りやすくなるため、肩こりや筋肉の緊張につながる場合もあるようです。
「特にケガをした覚えはないのに朝だけ肩が痛い」という方は、日頃の生活習慣や疲労の蓄積が関係している可能性も考えられます。
朝起きたら左肩が痛いときに考えられる病気
朝起きたら左肩が痛い場合、寝姿勢や筋肉の疲労だけでなく、肩や首の病気が関係していることもあると言われています。
「寝れば改善すると思っていたのに、何日も続いている」「腕を動かすと強く痛む」という場合は注意が必要です。また、肩そのものではなく首や内臓の不調が肩の痛みとして現れるケースもあるため、原因を見極めることが大切だと考えられています。
ここでは、朝起きたら左肩が痛いときに考えられる主な病気について解説します。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
「肩を動かそうとすると痛い」「服を着る動作がつらい」という場合は、四十肩や五十肩が関係している可能性があると言われています。
初期の段階では、肩の違和感や軽い痛みから始まることが多いようです。その後、徐々に肩の動きが制限されるケースも見られます。
また、朝起きた直後に痛みが強くなる方も少なくありません。睡眠中に肩関節の動きが少なくなることで、起床時に関節周辺のこわばりを感じやすくなると言われています。
「年齢のせいかな」と放置せず、痛みが長引く場合は早めに状態を確認することが大切です。
腱板損傷
肩には「腱板」と呼ばれる筋肉や腱の集まりがあります。この部分が傷つくと、腕を上げる動作で強い痛みが出る場合があると言われています。
例えば、洗濯物を干すときや高い場所の物を取ろうとしたときに痛みが出る場合は、腱板損傷の可能性も考えられるようです。
さらに特徴的なのが夜間痛です。夜寝ていると肩がズキズキして目が覚めたり、寝返りで痛みを感じたりするケースもあると言われています。
肩を休めても改善しない場合は、一度状態を確認してもらうことが大切でしょう。

石灰沈着性腱板炎
ある日突然、肩に激しい痛みが出た場合は石灰沈着性腱板炎が関係していることもあると言われています。
これは肩の腱に石灰成分が沈着し、炎症を引き起こすことで発症すると考えられています。
「昨日までは普通だったのに、朝起きたら肩が動かせないほど痛い」というケースも珍しくありません。
強い炎症が起きると肩を少し動かすだけでも痛みが出ることがあり、日常生活に支障をきたす場合もあるようです。
頚椎症や神経の圧迫
肩に原因があると思っていても、実際には首の問題が影響している場合もあります。
頚椎症などによって神経が圧迫されると、首から肩、腕へと痛みが広がることがあると言われています。
「肩だけでなく腕もしびれる」「指先の感覚がおかしい気がする」という方は注意が必要です。
また、首を動かした際に症状が強くなる場合は、肩関節だけではなく頚椎由来の症状も考慮した方がよいと言われています。
内臓疾患が原因となる関連痛
実は左肩の痛みは、肩そのものではなく内臓の不調によって起こる場合もあると言われています。
特に心疾患では、胸の痛みだけでなく左肩や左腕へ症状が広がるケースがあるようです。狭心症や心筋梗塞では、肩の痛みとともに胸の圧迫感や息苦しさを感じることもあると言われています。
また、胆のう疾患などの内臓トラブルが肩周辺に関連痛として現れるケースも報告されています。
「肩だけの問題だと思っていたら別の病気だった」ということもあるため、胸の症状や強い倦怠感を伴う場合は早めに医療機関へ相談することが大切だと考えられています。
朝起きたら左肩が痛いときのセルフチェック方法
朝起きたときに左肩が痛いと、「そのうち良くなるだろう」と様子を見る方も多いのではないでしょうか。
しかし、肩の痛みには筋肉の疲労だけでなく、関節や神経の問題が隠れている場合もあると言われています。そのため、まずは自分で症状の特徴を確認してみることが大切です。
「どんな動きで痛むのか」「しびれはあるのか」などを把握しておくと、状態を整理しやすくなります。ここでは、自宅で確認できるセルフチェックのポイントをご紹介します。
肩を動かしたときに痛みが強くなるか確認する
まず確認したいのが、肩を動かした際の痛みの変化です。
例えば腕を横から上げたり、後ろに回したりしたときに痛みが強くなる場合は、肩関節や周辺組織に負担がかかっている可能性があると言われています。
「腕を上げる途中だけ痛い」「ある角度になると急に痛む」など、痛みの出方も重要な手がかりになります。
痛みが出る動作を無理に繰り返す必要はありませんが、どの動きで違和感があるのか確認しておくと参考になるでしょう。
首を動かしたときの変化を確認する
肩が痛いと思っていても、実際には首の影響を受けているケースもあるようです。
首を左右に向けたり、上や下を見たりした際に肩の痛みが強くなる場合は、頚椎や神経が関係している可能性も考えられると言われています。
「首を動かしたら肩まで響く感じがする」という場合は、肩だけに原因があるとは限りません。
肩の症状と首の動きの関係を確認してみることも大切です。
しびれや脱力感がないか確認する
単なる肩こりや筋肉疲労の場合、しびれが出ることは少ないと言われています。
そのため、腕や手先にしびれがある場合は注意が必要です。
また、「ペットボトルのフタが開けづらい」「物を持つ力が入りにくい」といった脱力感がある場合も、神経が影響している可能性が考えられています。
痛みだけでなく感覚や力の入り方にも目を向けてみましょう。
安静時や夜間にも痛みがあるか確認する
動かしたときだけではなく、じっとしているときの状態も重要な判断材料になると言われています。
例えば何もしていないのにズキズキ痛んだり、夜中に肩の痛みで目が覚めたりする場合は、炎症が関係しているケースもあるようです。
「寝返りを打つたびに痛い」「朝より夜の方がつらい」という方は、症状の経過を記録しておくとよいでしょう。
日常生活への支障度を確認する
最後に確認したいのが、日常生活への影響です。
着替えの際に腕を袖へ通しづらい、洗髪するときに腕が上がらない、高い場所の物を取ろうとすると痛みが出るなど、普段の動作に支障がある場合は注意が必要と言われています。
「少し痛いけれど生活はできる」のか、「痛みで動作が制限されている」のかによっても状態は変わります。
朝起きたら左肩が痛い症状が続く場合は、無理をせず早めに専門家へ相談することが大切だと考えられています。
朝起きたら左肩が痛いときの対処法
朝起きた瞬間に左肩の痛みを感じると、「少し動かせばほぐれるかな?」と思う方もいるかもしれません。しかし、痛みの原因によっては無理に動かすことで負担が大きくなる場合もあると言われています。
そのため、まずは症状の状態を確認しながら適切な対処を行うことが大切です。日常生活の工夫や寝る環境の見直しによって、肩への負担軽減が期待できるケースもあるようです。
ここでは、朝起きたら左肩が痛いときに試したい対処法をご紹介します。
まずは無理に動かさず安静にする
「朝から肩が痛いけれど、仕事があるから我慢しよう」
そう考える方も多いですが、強い痛みがある場合は無理をしないことが大切だと言われています。
特に肩を動かすたびに痛みが増す場合は、炎症が起きている可能性も考えられるようです。痛みを我慢して何度も動かすよりも、まずは肩を休ませることを意識してみましょう。
ただし、長期間まったく動かさないことが良いとは限らないため、症状に応じて対応することが重要だと言われています。
寝具や寝姿勢を見直す
朝起きたら左肩が痛い場合、睡眠環境が影響していることもあるようです。
例えば横向き寝が続くと、片方の肩に体重が集中しやすくなります。また、枕が高すぎたり低すぎたりすると首や肩の筋肉へ負担がかかることもあると言われています。
「朝だけ痛い」「起きてしばらくすると楽になる」という場合は、枕やマットレスの状態を見直してみるのもひとつの方法です。
寝返りがしやすい環境を整えることも肩への負担軽減につながると言われています。
肩甲骨や首まわりを軽く動かす
強い痛みがない場合は、肩甲骨や首まわりをゆっくり動かすことも役立つ場合があるようです。
「肩を大きく回すのは怖い」という方は、まず肩をすくめたり下ろしたりする簡単な動作から始めてみましょう。
肩甲骨まわりの筋肉を動かすことで、血流改善につながる可能性があると言われています。
ただし、動かした際に痛みが強くなる場合は無理をせず中止することが大切です。
温めるべき場合と冷やすべき場合
肩が痛いときは、「温めた方がいいの?それとも冷やした方がいいの?」と迷うこともあります。
一般的には、熱感やズキズキした強い痛みがある場合は冷やすことがすすめられるケースがあると言われています。一方で、慢性的な肩こりや筋肉の緊張が原因と考えられる場合は、温めることで血流改善が期待できるようです。
ただし、症状によって対応は異なるため、不安な場合は専門家へ相談することも大切でしょう。
日常生活で気を付けたいポイント
肩への負担を減らすためには、普段の生活習慣も見直したいところです。
例えばデスクワーク中に長時間同じ姿勢を続けると、肩や首の筋肉が緊張しやすくなると言われています。そのため、1時間に1回程度は体を動かす習慣をつけるのもよいでしょう。
また、ウォーキングなどの適度な運動を取り入れることも血流改善につながる可能性があるようです。
さらに、猫背や巻き肩を意識して姿勢改善に取り組むことで、肩まわりへの負担軽減が期待できると言われています。毎日の小さな積み重ねが、肩の不調予防につながるかもしれません。

改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と来院すべき科
朝起きたら左肩が痛い症状は、寝姿勢や筋肉の疲労による一時的なケースもあると言われています。しかし、痛みが長引いたり、日常生活に支障が出たりしている場合は注意が必要です。
「そのうち改善するだろう」と我慢していた結果、肩関節や神経の問題が進行していたというケースもあるようです。また、肩以外の病気が隠れている可能性も否定できません。
ここでは、病院への来院を検討したい症状や考えられる病気について解説します。
早めに病院を来院したほうがよい症状
「ただの肩こりだと思っていたのに、なかなか良くならない…」
そんな場合は一度状態を確認してもらうことが大切だと言われています。
例えば強い痛みが続いている場合や、肩がほとんど動かせない状態は注意が必要と考えられています。また、腕や手にしびれがある場合は神経の影響が関係している可能性もあるようです。
さらに、胸の痛みや息苦しさを伴う場合は肩以外の病気が隠れているケースもあると言われています。
数週間以上症状が改善しない場合や、日に日に悪化している場合も早めの相談が望ましいと考えられています。
左肩の痛みと間違えやすい病気
左肩の痛みは肩そのものに原因があるとは限りません。
代表的なものとして四十肩・五十肩や腱板断裂が挙げられます。どちらも腕を上げる動作で痛みが出やすいと言われています。
また、頚椎症によって首から肩へ痛みが広がるケースもあるようです。しびれを伴う場合は特に注意したいところです。
さらに見逃したくないのが内科的な病気です。狭心症や心筋梗塞では左肩や左腕へ痛みが広がることがあると言われています。胆石症などの内臓疾患でも肩周辺に関連痛が出る場合があるようです。
症状だけで自己判断するのは難しいため、違和感が続く場合は専門家へ相談することが大切だと言われています。
何科を来院すればよい?
「どこの病院へ行けばいいのかわからない」
そんなときは症状によって判断するのがおすすめです。
肩の動かしづらさや痛みが中心であれば整形外科が一般的な相談先と言われています。また、肩関節専門外来がある医療機関では、より詳しい検査を受けられる場合もあるようです。
一方で胸の痛みや息苦しさを伴う場合は循環器内科、しびれや感覚異常が目立つ場合は脳神経内科などが検討されると言われています。
病院で行われる主な検査
病院ではまず症状の経過や生活習慣について問診が行われることが一般的です。
その後、肩の状態を確認するための触診や可動域検査が実施される場合があります。
さらに必要に応じてレントゲン検査や超音波検査、MRI検査などが行われることもあるようです。また、胸の症状がある場合には心電図検査を実施し、心臓の状態を確認するケースもあると言われています。
検査によって原因を把握しやすくなるため、気になる症状が続く場合は無理をせず相談することが大切だと考えられています。