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股関節 痛み 運動後|原因・対処法・やってはいけないことを専門家が解説

股関節が運動後に痛くなるのはなぜ?まず知っておきたい原因

「運動したあとだけ股関節が痛くなるのはなぜだろう?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。ウォーキングやランニング、筋トレ、スポーツを楽しんだあとに股関節へ違和感や痛みが出る場合は、一時的な筋肉への負担だけでなく、股関節周囲の筋肉や関節に疲労が蓄積している可能性があると言われています。

とはいえ、すべての痛みが深刻というわけではありません。運動量が急に増えた日や、普段あまり使わない動きをしたあとに起こる痛みであれば、数日で落ち着くケースもあります。一方で、同じ場所が毎回痛くなる、運動のたびに悪化するといった場合は、体の使い方や股関節への負担が関係していることも考えられます。

「少し休めば大丈夫かな」と様子を見ることもありますが、痛みを繰り返しているなら原因を知ることが大切です。まずは、運動後に股関節が痛くなる理由を順番に見ていきましょう。

 

運動後に痛みが出るメカニズム

「どうして運動したあとに痛みが出るの?」
そう感じる方も多いですよね。

運動中は股関節の筋肉や腱、靱帯、関節に繰り返し負荷がかかっています。負荷が体の回復力を上回ると、小さな炎症が起こり、運動後に痛みとして現れることがあると言われています。

特にランニングやジャンプ動作では、体重の数倍もの力が股関節へ伝わるため、筋肉が疲れていたりフォームが乱れていたりすると負担はさらに大きくなります。痛みが翌日に強くなることも珍しくありません。

 

筋肉痛との違い

「筋肉痛だから放っておいて大丈夫?」
「それとも別の痛み?」

判断に迷いますよね。

一般的な筋肉痛は、運動した筋肉全体が張るように痛み、数日で徐々に落ち着くと言われています。一方で、股関節の奥だけが鋭く痛む、歩くたびに引っかかるような違和感がある、同じ場所だけ痛み続ける場合は、筋肉痛とは異なる原因が隠れている可能性もあります。

違和感が長引く場合は、無理に運動を続けないことが大切です。

オーバーユース(使いすぎ)が原因になるケース

運動後の股関節痛でよく見られる原因の一つが、オーバーユースです。

たとえば、急にランニング距離を伸ばしたり、毎日ハードなトレーニングを続けたりすると、筋肉や腱が十分に回復しないまま負担だけが積み重なります。その結果、小さなダメージが蓄積し、痛みにつながることがあると言われています。

「最近運動量を増やした」
「大会前で練習が続いている」

このようなタイミングで痛みが出た場合は、使いすぎを疑ってみることも大切でしょう。

 

フォームや姿勢の乱れによる負担

運動量が多くなくても、フォームが崩れているだけで股関節へ負担が集中することがあります。

例えば、ランニング中に骨盤が左右へ大きく揺れる、膝が内側へ入る、猫背のまま走るといった動きは、股関節の一部へ繰り返し負荷がかかりやすいと言われています。

また、普段から座る時間が長い方は骨盤周囲の筋肉が硬くなり、運動時に股関節がスムーズに動きにくくなることもあります。

 

柔軟性・筋力不足との関係

股関節は体を支える重要な関節です。そのため、周囲の筋肉が硬かったり筋力が不足していたりすると、動作のたびに関節へ負担が集中しやすくなると言われています。

特にお尻の筋肉や体幹の筋力が低下すると、股関節だけで体を支える場面が増えてしまいます。反対に、太ももの前側や腸腰筋が硬い状態では、関節の動きが制限され、運動後に違和感が出やすくなることもあります。

「ストレッチは苦手だから…」と後回しにせず、柔軟性と筋力の両方を意識して体づくりを続けることが、股関節への負担を減らすポイントと言われています。

股関節の痛む場所・症状別に考えられる原因

「股関節が痛い」といっても、痛む場所は人によってさまざまです。前側が痛い方もいれば、お尻の奥や足の付け根に違和感を覚える方もいます。

「痛む場所が違うだけで原因も変わるの?」
そう思いますよね。

実は、痛みが現れる場所によって負担がかかっている筋肉や組織が異なることが多いと言われています。そのため、まずはどこが痛むのかを確認することが、原因を考える第一歩になります。

ここでは、股関節の痛む場所や症状ごとに考えられる原因について紹介します。

股関節の前側が痛い場合

股関節の前側や足の付け根が痛む場合は、腸腰筋や大腿直筋など股関節を曲げる筋肉へ負担が集中している可能性があると言われています。

「階段を上ると痛い」
「走り始めに違和感がある」

このような症状では、繰り返し股関節を曲げる動作によって筋肉や腱へ負荷がかかっているケースもあります。また、股関節の深い部分に鋭い痛みがある場合は、関節唇に負担がかかっている可能性も考えられると言われています。

痛みが続くときは、無理に運動を続けず、一度動きを見直すことも大切です。

 

股関節の外側が痛い場合

股関節の外側を押すと痛い、横向きで寝ると違和感があるという場合は、中殿筋や大転子周辺に負担が集中していることがあると言われています。

特にランニングや長時間のウォーキングでは、お尻の横の筋肉が疲労しやすくなります。その状態が続くと、大転子部痛症候群と呼ばれる症状につながる場合もあるとされています。

「最近、片足立ちが不安定になった」
そんな方は、お尻の筋力低下も関係しているかもしれません。

 

股関節の内側・鼠径部が痛い場合

足の付け根や内ももに近い部分が痛む場合は、内転筋への負担やグロインペイン症候群などが関係している可能性があると言われています。

サッカーや陸上競技など、急な方向転換やダッシュを繰り返すスポーツでは、この部分へ負担が集中しやすくなります。

「キックした瞬間に痛む」
「足を開くと違和感がある」

このような症状がある場合は、筋肉だけでなく複数の組織が関係しているケースもあるため、痛みを我慢し続けないことが大切と言われています。

 

股関節の後ろ側・お尻が痛い場合

股関節というより、お尻の奥が痛いと感じる場合は、梨状筋や臀筋に負担がかかっている可能性があると言われています。

長時間座ったあとや、坂道を走ったあとに違和感が出る方も少なくありません。筋肉が硬くなることで周囲の組織へ負荷がかかり、運動後に痛みとして現れることがあるとされています。

また、お尻から太ももへ痛みが広がる場合は、腰からくる症状が関係しているケースも考えられると言われています。

 

運動中・運動直後・翌日で原因は変わる?

「運動中は平気なのに翌日だけ痛い…」
「運動している最中から痛くなる…」

痛みが出るタイミングにも意味があると言われています。

運動中から痛みが強い場合は、筋肉や腱へ急激な負荷がかかっている可能性があります。一方で、運動後や翌日に痛みが現れるケースでは、筋肉疲労や軽い炎症が関係していることも少なくありません。

もちろん、タイミングだけで原因を判断することはできません。しかし、「いつ痛くなるのか」を覚えておくと、体の状態を把握するヒントになると言われています。違和感が何度も繰り返される場合は、運動量やフォームを振り返ることも大切でしょう。

運動後に股関節が痛いときの対処法

「運動したあとに股関節が痛くなったけれど、このまま様子を見てもいいのかな?」
そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

股関節の痛みが出たときは、「少し我慢すれば大丈夫」と無理を続けるよりも、まずは体の状態を落ち着かせることが大切と言われています。初期の対応を間違えると、痛みが長引いたり、同じ症状を繰り返したりする可能性もあるためです。

もちろん、すべてのケースが同じ対処法になるわけではありません。しかし、運動後の股関節痛では共通して意識したいポイントがあります。ここでは、自宅でも取り入れやすい対処法を順番に紹介します。

 

まずは運動を中止して安静にする

「少し痛いだけだから続けても平気かな?」
そう考えてしまうことがありますよね。

ですが、痛みが出ている状態で無理に運動を続けると、筋肉や腱への負担がさらに大きくなる場合があると言われています。

まずはランニングや筋トレなど痛みが出る動きを中止し、股関節を休ませることが大切です。日常生活では無理のない範囲で動き、痛みが強くなる動作は控えるようにすると体への負担を減らしやすいと考えられています。

 

アイシングと温めるタイミング

「冷やしたほうがいい?それとも温める?」
意外と迷うポイントですよね。

運動直後で熱感やズキズキする痛みがある場合は、アイシングを行うことで炎症を抑える助けになると言われています。保冷剤などをタオルで包み、15〜20分程度を目安に冷やす方法が一般的です。

一方で、熱感が落ち着き、筋肉の張りやこわばりが気になる段階では、入浴や温熱で血流を促す方法が役立つ場合もあるとされています。痛みの状態に合わせて使い分けることがポイントです。

 

無理のないストレッチを行う

痛みが少し落ち着いてきたら、股関節周囲をゆっくり動かすストレッチを取り入れる方法もおすすめと言われています。

ただし、「痛いほど伸ばしたほうが効果がある」というわけではありません。強い痛みを我慢しながら行うと、かえって負担が増えることもあります。

「気持ちよく伸びるくらいかな?」
そのくらいの強さを目安に続けることが大切です。

 

運動量・フォームを見直す

股関節の痛みを繰り返す場合は、運動そのものではなく、取り組み方に原因があるケースも少なくありません。

例えば、一度に運動量を増やしたり、休息日を設けずに練習を続けたりすると、股関節への負担が積み重なりやすくなると言われています。また、ランニングフォームやスクワットの姿勢が崩れている場合も、一部へ負荷が集中する可能性があります。

動画でフォームを確認したり、運動量を少し調整したりするだけでも負担軽減につながることがあると考えられています。

 

痛みが軽くなったら段階的に運動を再開する

「痛みがなくなったから今日から全力で運動!」
それは少し待ったほうが安心です。

しばらく休んだあとの体は、まだ十分に負荷へ慣れていないことがあります。そのため、ウォーキングや軽いジョギングなどから始めて、様子を見ながら少しずつ運動量を増やしていく方法がよいと言われています。

運動を再開したあとに再び痛みが出るようであれば、無理をせず休息を取り、体の状態を確認することも大切です。焦らず段階的に進めることが、再発予防につながると言われています。

股関節の痛みを繰り返さないための予防法

一度落ち着いた股関節の痛みでも、「また運動したら同じ場所が痛くなった…」という経験をしたことはありませんか。

股関節は歩く・走る・跳ぶといった動作のたびに大きな負担がかかる関節です。そのため、一時的に痛みが軽くなっても、原因がそのまま残っていると再発しやすいと言われています。

「痛みがなくなったから終わり」ではなく、「痛みを繰り返さない体づくり」が大切です。

難しいことを始める必要はありません。運動前後の準備や日頃の生活習慣を少し見直すだけでも、股関節への負担軽減につながる可能性があると言われています。ここでは、今日から取り入れやすい予防法を紹介します。

 

運動前後のウォーミングアップ・クールダウン

「準備運動は面倒だから省略しても大丈夫。」
そう思っていませんか?

運動前に体を温めるウォーミングアップを行うことで、筋肉や関節が動きやすくなり、急な負荷がかかりにくくなると言われています。

また、運動後のクールダウンには、疲労した筋肉をゆっくり動かしながら体を落ち着かせる役割があるとされています。運動が終わったあとに数分歩いたり、軽くストレッチを行ったりするだけでも、翌日の張りや違和感を和らげる助けになる場合があります。

 

股関節周囲の筋力を鍛える

股関節を支えているのは関節だけではありません。お尻や太もも、体幹などの筋肉が協力して体を支えています。

そのため、これらの筋力が低下すると、一部へ負担が集中しやすくなると言われています。

「ハードな筋トレをしないと意味がない?」
そんなことはありません。

スクワットやヒップリフトなど、自分の体力に合った運動を継続することが、股関節の安定につながると考えられています。

 

柔軟性を高めるストレッチ

筋肉が硬くなると、股関節の動きが小さくなり、運動時の負担が増えることがあります。

特に腸腰筋やお尻、太ももの前後の筋肉は硬くなりやすいため、日頃からストレッチを取り入れることが大切と言われています。

ポイントは、反動をつけずにゆっくり呼吸をしながら伸ばすことです。「少し気持ちいい」と感じる程度で続けるほうが、無理なく習慣にしやすいでしょう。

正しいフォームを身につける

運動量が同じでも、フォームによって股関節への負担は変わると言われています。

例えば、ランニングで骨盤が左右へ大きく揺れていたり、スクワットで膝が内側へ入っていたりすると、一部の筋肉や関節へ負荷が集中しやすくなります。

「自分では正しく動いているつもりだった。」
そんなケースも珍しくありません。

スマートフォンでフォームを撮影したり、トレーナーへ確認してもらったりすると、新しい気づきにつながることがあります。

 

疲労をためない生活習慣を心がける

股関節の痛みを予防するには、運動だけでなく毎日の生活も大切です。

睡眠不足が続いたり、休息を取らずに運動を繰り返したりすると、筋肉や腱の回復が追いつきにくくなると言われています。また、栄養バランスの偏りや水分不足も疲労回復へ影響することがあるとされています。

「しっかり運動して、しっかり休む。」
この基本を意識することが、結果として股関節への負担を減らし、痛みを繰り返しにくい体づくりにつながると言われています。

改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と来院すべき科

運動後の股関節の痛みは、筋肉の疲労による一時的な違和感であることも少なくありません。しかし、「なかなか改善しない」「日に日に痛みが強くなる」といった場合は、股関節そのものに問題が起きている可能性もあると言われています。

「そのうち良くなるだろう」と我慢を続けてしまう方もいますが、痛みを長期間放置すると日常生活へ影響が出るケースもあるとされています。

気になる症状が続くときは、早めに医療機関へ相談し、体の状態を確認してもらうことが大切です。ここでは、来院を検討したい症状や考えられる病気、検査内容について紹介します。

 

早めに病院へ来院したほうがよい症状

「少し痛いだけだから様子を見ようかな。」
その判断に迷うこともありますよね。

次のような症状がある場合は、一度医療機関で相談したほうがよいと言われています。

  • 安静にしていても痛みが続く
  • 歩行が困難になっている
  • 股関節が引っかかる、動かしにくい
  • 腫れや熱感がある
  • セルフケアを続けても改善しない

このような症状は、筋肉だけではなく関節や骨に原因がある可能性も考えられるため、無理に運動を続けないことが大切です。

 

股関節の痛みと関連することがある病気

運動後の股関節痛には、さまざまな病気が関係している場合があると言われています。

代表的なものには、変形性股関節症関節唇損傷大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)があります。また、スポーツをする方ではグロインペイン症候群大転子部痛症候群がみられることもあります。

さらに、強い痛みが続く場合や運動量が多い方では、疲労骨折が隠れている可能性もあると言われています。

もちろん、痛みだけで原因を判断することはできません。症状が長引く場合は、自己判断だけで済ませないことが大切です。

 

何科を来院すればよい?

「どこへ相談すればいいの?」
迷ってしまいますよね。

股関節の痛みでは、まず整形外科へ相談するのが一般的と言われています。スポーツによる痛みが疑われる場合は、スポーツ整形外科も選択肢の一つです。

また、症状が長引く場合や詳しい評価が必要なケースでは、股関節専門外来で相談する方法もあります。運動機能の回復や再発予防を目的とする場合には、リハビリテーション科でサポートを受けることもあると言われています。

 

病院で行われる主な検査

医療機関では、まず痛みが出た状況や運動内容について問診が行われます。そのあと、股関節の動きや痛む場所を確認する触診可動域検査が実施されることが一般的です。

必要に応じて、骨の状態を確認するレントゲン検査や、筋肉・腱・関節唇など軟部組織まで詳しく確認するMRI検査、状態に応じて超音波検査が行われる場合もあると言われています。

「どんな検査をするのかわからない…」
そんな不安がある方も多いですが、症状に合わせて必要な検査が選択されると言われています。気になることがあれば、遠慮せず相談してみることが大切です。

 

監修者情報

大島 景太

心身堂鍼灸整骨院・整体院グループ代表

大島 景太(おおしま けいた)

  • 国家資格所持:柔道整復師
  • 整骨院や鍼灸院などにて10年以上修行

整骨院などの勤務時代に、慢性腰痛以外にも腰痛が原因で寝たきりになってしまった方や、膝痛で歩行が困難になってしまった方など、さまざまな症例を経験。 症状の緩和だけではなく、痛みの「原因」に対する施術でその場しのぎではなく「根本的な改善」をご提案いたします。

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