肩のしこりとは?まず知っておきたい基礎知識
肩に触れたとき、「なんだかコリとは違う硬い部分がある」「しこりのようなものを見つけたけれど大丈夫かな?」と不安になる方は少なくありません。
患者さんからも、
「肩こりがひどいとしこりみたいになりますか?」
「この硬い部分は放っておいても大丈夫ですか?」
といった相談を受けることがあります。
肩のしこりといっても、その正体はさまざまです。筋肉の緊張によってできる硬結の場合もあれば、脂肪腫や粉瘤など皮膚の下にできるものもあると言われています。まずはどのような場所にできやすく、どんな特徴があるのかを知っておくことが大切です。
肩にしこりができる主な場所
肩のしこりは発生する場所によって原因が異なることがあります。
特によく見られるのが首と肩の境目です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって筋肉が緊張し、硬く触れることがあると言われています。
また、肩甲骨周辺にも硬い部分を感じる方が少なくありません。姿勢の乱れや肩甲骨の動きの低下が関係している場合があるようです。
そのほか、肩関節周辺や鎖骨周辺にしこりを感じるケースもあります。場所によって考えられる原因が異なるため、しこりの位置を確認することがポイントです。

肩のしこりによく見られる症状
肩のしこりにはさまざまな特徴があります。
「押すと痛い」「触ると硬い」と感じるケースもあれば、「指で押すと動くしこりがある」という方もいます。
また、
患者さん:「肩こりも一緒にあります」
施術者:「それなら筋肉の緊張が関係している可能性も考えられますね」
このように肩こりや重だるさを伴う場合もあると言われています。
ただし、痛みが強い場合や急に大きくなった場合は注意が必要とされています。
肩のしこりは自然に治る?
肩のしこりの中には、筋肉の一時的な緊張によるものであれば自然に目立たなくなるケースもあるようです。
一方で、数週間以上変化がない場合や徐々に大きくなる場合は経過観察が必要と考えられています。
患者さん:「様子を見ても大丈夫ですか?」
施術者:「大きさや痛みの変化を確認しながら様子を見ることもありますが、不安がある場合は専門機関へ相談することがすすめられています」
しこりの種類によって対応は異なるため、自己判断だけで放置しないことが大切です。
肩のしこりができる主な原因
肩のしこりを見つけると、「肩こりがひどくなっただけかな?」「病気だったらどうしよう」と不安になりますよね。
実際のところ、肩のしこりにはいくつかの原因があると言われています。筋肉の緊張によるものから、皮膚や脂肪組織にできるものまでさまざまです。まずは代表的な原因を見ていきましょう。
筋肉の緊張やトリガーポイント
肩のしこりとして最もよく見られる原因の一つが、筋肉の緊張やトリガーポイントだと言われています。
患者さん:「肩を触るとゴリゴリした部分があります」
施術者:「長時間のデスクワークやスマホ操作の影響かもしれませんね」
特に肩こりが慢性化している方は、筋肉が硬くなり筋硬結と呼ばれる状態になることがあるようです。また、猫背などの姿勢不良によって肩周辺の筋肉へ負担がかかり、しこりのように感じるケースもあると言われています。
脂肪腫(良性腫瘍)
脂肪腫は皮膚の下にできる良性の腫瘍とされています。
触ったときに柔らかく、指で押すと少し動くことが特徴と言われています。痛みを伴わないことが多い一方で、大きくなると違和感を覚える方もいるようです。
患者さん:「押しても痛くないんですが大丈夫ですか?」
施術者:「脂肪腫の可能性も考えられますが、気になる場合は専門機関で確認することがすすめられています」
しこりの大きさや変化を定期的に確認することが大切です。

リンパ節の腫れ
首や肩に近い部分にはリンパ節が存在しています。
風邪や感染症などによって炎症が起こると、一時的にリンパ節が腫れることがあると言われています。押すと痛みを感じたり、発熱を伴ったりする場合もあるようです。
ただし、長期間腫れが続く場合や急激に大きくなる場合は注意が必要とされています。
粉瘤(アテローム)
粉瘤は皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に老廃物がたまることで形成されるしこりと言われています。
通常は痛みが少ないものの、炎症を起こすと赤く腫れて強い痛みを感じることがあるようです。
患者さん:「気になるので潰してもいいですか?」
施術者:「自分で潰すと炎症が悪化する可能性があると言われていますので避けたほうがよいでしょう」
違和感がある場合は無理に触らず経過を確認することが大切です。
その他に考えられる原因
肩のしこりには、石灰沈着性腱板炎やガングリオンなどが関係している場合もあると言われています。
また、頻度は高くないものの、腫瘍性疾患が隠れているケースも否定できません。そのため、しこりが徐々に大きくなる、強い痛みが続く、夜間も症状があるといった場合には注意が必要とされています。
肩のしこりは原因によって対応が異なるため、不安がある場合は早めに専門機関へ相談することがすすめられています。
危険な肩のしこりを見分けるセルフチェック
肩のしこりを見つけたとき、「ただの肩こりかな」と思う方もいれば、「何か悪い病気だったらどうしよう」と不安になる方もいるでしょう。
実際には、肩のしこりには比較的心配の少ないものもあれば、早めに確認したほうがよいケースもあると言われています。まずはセルフチェックで状態を確認してみましょう。
比較的心配の少ないしこりの特徴
比較的心配が少ないとされるしこりにはいくつかの特徴があります。
例えば、長期間にわたって大きさが変わらない場合や、押しても強い痛みがない場合です。また、指で触れた際に少し動くようなしこりも見られることがあると言われています。
患者さん:「何年も前からありますが変わっていません」
施術者:「大きな変化がない場合もありますが、定期的な確認は大切ですね」
ただし、自己判断だけで安心せず、変化がないか観察を続けることがすすめられています。
早めに来院したほうがよい特徴
一方で、注意したいサインもあります。
しこりが短期間で急激に大きくなった場合や、強い痛みを伴う場合は早めの確認が必要と言われています。また、赤みや熱感がある場合は炎症が起きている可能性も考えられるようです。
患者さん:「夜になるとズキズキ痛みます」
施術者:「夜間も症状が続く場合は一度専門機関で確認したほうがよいと言われています」
特に痛みが増している場合は放置しないことが大切です。
悪性腫瘍が疑われるサイン
肩のしこりの多くは良性と言われていますが、中には注意が必要なケースもあります。
一般的に、硬くて動かないしこりや徐々に大きくなるしこりは慎重な確認が必要とされています。また、原因がわからない体重減少や長期間改善しない症状を伴う場合も注意が必要と言われています。
もちろん、これらの特徴があるからといって必ず重大な病気とは限りません。しかし、不安な症状が続く場合は専門機関へ相談することがすすめられています。
セルフチェックで確認したいポイント
肩のしこりを見つけたら、次のポイントを確認してみましょう。
・大きさは変化していないか
・触ったときの硬さはどうか
・指で押したときに動くか
・痛みや違和感はあるか
患者さん:「どこを見ればいいかわかりません」
施術者:「まずは大きさや硬さを定期的に確認すると変化に気づきやすいですよ」
日頃から状態を把握しておくことで、異変にも早く気づきやすくなると言われています。
肩のしこりへの対処法と改善方法
肩のしこりを見つけると、「何か特別なことをしたほうがいいのかな?」と気になりますよね。
ただし、肩のしこりは原因によって対応方法が異なると言われています。特に筋肉の緊張によるしこりの場合は、日常生活の見直しやセルフケアが役立つこともあるようです。無理に触ったり押したりせず、まずは適切な対処法を知ることが大切です。
まず行いたいセルフケア
肩のしこりが筋肉の緊張と関係している場合は、姿勢の見直しから始めることがすすめられています。
患者さん:「デスクワーク中はずっと前かがみです」
施術者:「肩や首への負担が増えやすい姿勢ですね」
長時間の猫背姿勢は肩周辺の筋肉を緊張させる原因になると言われています。また、肩周辺のストレッチや温熱ケアを取り入れることで血流がサポートされる可能性もあるようです。
無理のない範囲で体を動かしながら様子を見ることが大切とされています。
筋肉由来のしこりに有効な対策
肩のしこりが筋肉由来の場合は、肩甲骨周辺を動かすことがポイントと言われています。
例えば肩を大きく回したり、肩甲骨を寄せたりする運動は、周辺の筋肉を動かすきっかけになるようです。
患者さん:「肩を動かす機会がほとんどありません」
施術者:「同じ姿勢が続くと筋肉が硬くなりやすいと言われています」
また、定期的に立ち上がって体を動かすことも血流改善につながる可能性があるとされています。1時間に1回程度姿勢を変えることも意識したいポイントです。

やってはいけないNG行動
肩のしこりが気になるからといって、強く揉み続けるのは避けたほうがよいと言われています。
刺激が強すぎると、かえって筋肉へ負担をかける場合があるようです。また、しこりの正体がわからない状態で無理に押し潰す行為もおすすめできません。
患者さん:「自分で潰したらなくなりますか?」
施術者:「炎症を起こす可能性もあると言われていますので避けたほうが安心です」
さらに、変化があるにもかかわらず自己判断だけで放置することも注意が必要とされています。
整体・整骨院で相談できるケース
筋肉の緊張や姿勢不良が関係していると考えられる場合は、整体院や整骨院へ相談する方もいます。
特に肩こりを繰り返している方や、しこりのような硬さが何度も出現する方は、日常生活のクセや姿勢の影響を確認してもらうケースがあるようです。
患者さん:「何度も同じ場所が硬くなります」
施術者:「姿勢や体の使い方が関係している可能性も考えられますね」
再発を繰り返している場合は、セルフケアだけでなく生活習慣も含めて見直すことが大切と言われています。
改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と受診すべき科
肩のしこりは筋肉の緊張によるものだけでなく、皮膚や皮下組織、関節周辺の病気が関係している場合もあると言われています。
そのため、「ただの肩こりだろう」と決めつけず、変化の有無を確認することが大切です。特に症状が長引く場合や違和感が強くなる場合は、一度専門機関で確認することがすすめられています。
早めに病院を来院したほうがよい症状
肩のしこりに次のような症状がみられる場合は注意が必要と言われています。
・しこりが急速に大きくなる
・強い痛みや熱感がある
・肩が動かしにくい
・発熱を伴う
・数週間以上改善しない
・夜間痛が続く
患者さん:「最近しこりが大きくなった気がします」
施術者:「急な変化がある場合は早めの確認がすすめられているようです」
炎症やその他の病気が関係している可能性も考えられるため、自己判断だけで様子を見るのは避けたほうがよいと言われています。
肩のしこりの原因となる病気
肩のしこりの原因としては、脂肪腫や粉瘤(アテローム)が代表的と言われています。
また、リンパ節炎による腫れや石灰沈着性腱板炎が関係している場合もあるようです。
さらに、頻度は高くありませんが軟部腫瘍や悪性腫瘍などが隠れているケースもあるとされています。
患者さん:「全部が危険なしこりなんですか?」
施術者:「多くは良性と言われていますが、見た目だけでは判断しづらいこともあります」
不安が続く場合は専門機関で確認することが大切です。
何科を来院すればよい?
肩のしこりがある場合は、まず整形外科へ相談するケースが多いと言われています。
皮膚の表面に近いしこりであれば皮膚科や形成外科が選択肢になることもあるようです。また、必要に応じて腫瘍外来などへ案内される場合もあります。
患者さん:「どこへ行けばいいかわかりません」
施術者:「迷った場合は整形外科で相談することが多いと言われています」
病院で行われる主な検査
病院ではまず問診や視診・触診が行われることが一般的です。
その後、必要に応じて超音波検査やレントゲン検査、MRI検査などが行われると言われています。また、炎症の有無などを確認するため血液検査が実施される場合もあるようです。
しこりの性質を確認するために複数の検査を組み合わせることもあります。
再発予防のために大切なこと
肩のしこりの再発予防には、日頃の体の使い方を見直すことが大切と言われています。
正しい姿勢を意識し、肩周辺の柔軟性を保つことは筋肉への負担軽減につながる可能性があるようです。また、長時間同じ姿勢を避け、定期的に体を動かすことも意識したいポイントです。
患者さん:「改善したら終わりで大丈夫ですか?」
施術者:「違和感がなくなった後も体のケアを続けることが大切と言われています」
少しでも異変を感じた際は早めに相談することがすすめられています。