①腕のしびれとは?まず知っておきたい症状と原因
腕のしびれと聞くと、「少し疲れているだけかな?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実際に一時的なしびれであれば、血流の低下や筋肉の緊張が関係しているケースもあると言われています。しかし、中には神経の圧迫や病気が隠れていることもあるため、まずは腕のしびれがどのような状態なのかを知っておくことが大切です。
特にデスクワークやスマホを使う時間が長い方は、首や肩への負担が増えやすく、腕のしびれを感じやすい傾向があると言われています。
ここでは、腕のしびれの症状や原因について詳しく見ていきましょう。
腕のしびれにはどんな症状がある?
患者さんからよく聞かれるのが、
「ピリピリ電気が走る感じがするんです」
「指先がジンジンして感覚が変なんです」
といったお悩みです。
腕のしびれといっても症状はさまざまで、ピリピリ感やジンジン感だけでなく、触った感覚が鈍くなったり、物を持ちづらくなったりする場合もあります。
また、「ペットボトルのフタが開けにくい」「細かい作業がしづらい」といった力の入りにくさとして現れることもあるようです。
症状が一時的に出るケースもありますが、頻繁に繰り返す場合は注意が必要と言われています。
腕のしびれが起こる主な原因
では、なぜ腕にしびれが起こるのでしょうか。
代表的な原因の一つとして挙げられるのが血行不良です。長時間同じ姿勢を続けると血流が滞りやすくなり、一時的なしびれにつながることがあると言われています。
また、首や肩周辺の筋肉が硬くなることで神経や血管が圧迫され、しびれが出る場合もあります。
さらに、頚椎(首の骨)の周辺で神経が圧迫されると、腕や指先まで症状が広がるケースもあるようです。
「ただの肩こりだと思っていたら腕までしびれてきた」
という方も少なくありません。
デスクワークやスマホが原因になることも
最近はパソコンやスマホの使用時間が増えたことで、腕のしびれを訴える方も増えていると言われています。
例えば猫背になると頭が前へ出やすくなり、首や肩への負担が大きくなります。
さらにストレートネックや巻き肩の状態が続くと、神経や筋肉へのストレスが積み重なり、しびれにつながる可能性があるそうです。
「仕事中はほとんどパソコン」
「気付けば何時間もスマホを見ている」
このような生活習慣がある方は、一度姿勢を見直してみるのもおすすめです。
放置してはいけないしびれの特徴
腕のしびれの中には、早めに医療機関へ相談したほうがよいケースもあります。
例えば強い痛みを伴う場合や、腕に力が入らない場合は注意が必要と言われています。
また、しびれの範囲が広がっていく、日に日に悪化していく、何週間も続いているといったケースも放置しないことが大切です。
「そのうち良くなるだろう」
と様子を見る方もいますが、症状によっては神経や首のトラブルが関係している可能性も考えられます。
気になる症状が続く場合は、無理をせず専門機関へ相談することが大切と言われています。
②腕のしびれ改善におすすめのツボ
腕のしびれを感じると、「何とか自分で楽にならないかな」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんなときに取り入れやすいセルフケアの一つがツボ押しです。東洋医学では、体にはさまざまなツボが存在し、刺激することで血流や筋肉の緊張にアプローチできると言われています。
もちろん、ツボ押しだけで腕のしびれの原因が改善するとは限りません。しかし、首や肩のこりが関係している場合には、セルフケアの一環として活用されることがあるようです。
ここでは、腕のしびれ対策としてよく紹介される代表的なツボをご紹介します。
手三里(てさんり)
「まずどのツボを押せばいいの?」
そんな方におすすめされることが多いのが手三里です。
手三里は、肘を曲げたときにできるシワの外側から指3本ほど手首側へ下がった場所にあります。
腕の疲労や筋肉の緊張に関係するツボとして知られており、肩から腕にかけての不快感のケアに活用されることがあると言われています。
押す際は反対側の親指を使い、「気持ちいい」と感じる程度の強さで5〜10秒ほど刺激してみましょう。
曲池(きょくち)
曲池は、肘を曲げたときにできるシワの外端に位置するツボです。
肩こりや腕のだるさに関連するツボとして紹介されることが多く、首や肩から腕へ続く負担の軽減を目的に使われることがあると言われています。
デスクワーク後に腕が重だるいと感じる方は、曲池を優しく押してみるのもよいかもしれません。
強くグリグリ押すのではなく、ゆっくり円を描くように刺激するのがポイントです。
合谷(ごうこく)
合谷は手の甲にある有名なツボで、親指と人差し指の骨が交わる部分付近にあります。
「聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。
合谷は全身の巡りに関係するツボとして広く知られており、血流サポートや筋肉の緊張緩和を目的として利用されることがあるそうです。
腕だけでなく首や肩のこりを感じるときにも押されることが多く、セルフケアで取り入れやすいツボの一つと言われています。
外関(がいかん)
外関は手首の背側にあり、手首のシワから指3本分ほど肘側へ進んだ位置にあります。
東洋医学では腕や手の違和感と関係が深いツボとして考えられているそうです。
「手先までジンジンする感じがある」
「パソコン作業のあとに腕が重い」
そんなときに刺激されることがあると言われています。
呼吸を止めずにリラックスした状態で押すことが大切です。
ツボ押しを行う際の注意点
ツボ押しは手軽なセルフケアですが、強ければ強いほど良いというわけではありません。
痛みを我慢しながら押すと、かえって筋肉が緊張する場合もあると言われています。
また、ツボ押し中や押したあとにしびれや痛みが強くなる場合は無理を続けないようにしましょう。
「一回押しただけで大きく変わるかな?」
と思う方もいますが、セルフケアは継続が大切と言われています。
日頃の姿勢改善やストレッチと組み合わせながら、無理のない範囲で続けていくことがおすすめです。
③ツボと一緒に行いたい腕のしびれセルフケア
腕のしびれが気になるとき、ツボ押しだけに頼るのではなく、ストレッチや姿勢改善も一緒に取り入れることが大切と言われています。
実際に腕のしびれは、首や肩の筋肉の緊張、姿勢の崩れ、血流の低下などが関係しているケースもあるそうです。
「ツボを押しているのに変化を感じにくい」
そんな場合は、日常生活の習慣も見直してみるとよいかもしれません。
ここでは、自宅で取り組みやすいセルフケアについてご紹介します。
首・肩周りのストレッチ
「腕がしびれているのに首や肩も関係あるの?」
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、首から腕へ向かう神経は肩周辺を通っているため、首や肩の緊張が影響することもあると言われています。
まず取り入れたいのが首の側屈ストレッチです。ゆっくりと首を横へ倒し、首筋を心地よく伸ばしていきます。
また、肩回しもおすすめです。肩を大きく回すことで周囲の筋肉が動きやすくなり、血流サポートにつながると言われています。
さらに肩甲骨を寄せたり開いたりする運動も効果的と考えられており、デスクワーク後のリフレッシュにも役立つそうです。
腕や前腕のストレッチ
腕のしびれを感じる方は、前腕の筋肉が硬くなっていることも少なくありません。
例えばパソコン作業が続くと、手首や指を動かす筋肉が緊張しやすくなるそうです。
そんなときは手首を反らせるストレッチや、反対方向へゆっくり曲げるストレッチを行ってみましょう。
また、前腕を軽くさすったりほぐしたりする筋膜ケアもセルフケアとして取り入れられることがあります。
無理のない範囲で動かすことで、腕周辺の巡りをサポートできると言われています。
姿勢改善が重要な理由
腕のしびれ対策では姿勢も見逃せないポイントです。
特に猫背や巻き肩の状態が続くと、首や肩への負担が増えやすくなると言われています。
「気付いたら顔が前に出ている」
「座ると背中が丸くなる」
そんな方は要注意かもしれません。
姿勢が崩れることで神経や筋肉にストレスがかかり、腕の違和感につながる可能性があるそうです。
そのため、背筋を軽く伸ばし、耳・肩・骨盤が一直線になるイメージを持つことが大切と言われています。
日常生活で気を付けたいポイント
セルフケアを続けるなら、普段の生活習慣も意識したいところです。
例えばスマホを見る際に下を向く時間が長いと、首への負担が大きくなると言われています。
できるだけ目線の高さへ近づけて操作することがポイントです。
また、デスクワーク中はモニターの高さや椅子の位置を調整し、無理のない姿勢を保つことも重要と考えられています。
さらに睡眠姿勢も見直してみましょう。
腕を体の下に入れて寝たり、高すぎる枕を使ったりすると、首や肩に負担がかかる場合があります。
毎日の小さな積み重ねが、腕のしびれ対策につながると言われています。
④腕のしびれは病気のサイン?考えられる疾患
腕のしびれは、血流の低下や筋肉の緊張によって起こることもありますが、中には病気が関係しているケースもあると言われています。
「少ししびれるだけだから大丈夫かな」
と思っていても、神経の圧迫や脳血管の異常が隠れている場合もあるため注意が必要です。
特にしびれが長期間続く場合や、痛みや筋力低下を伴う場合は原因を確認することが大切と言われています。
ここでは、腕のしびれに関連するとされる代表的な疾患について見ていきましょう。
頚椎症・ストレートネック
首の骨やその周辺に負担がかかることで起こる代表的なものが頚椎症やストレートネックです。
近年はスマホやパソコンの使用時間が増えた影響から、ストレートネックを指摘される方も増えていると言われています。
首の骨の並びが乱れたり、加齢による変化が起こったりすると、首から腕へ向かう神経が圧迫されることがあるそうです。
その結果として、肩こりだけでなく腕や指先のしびれ、だるさ、力の入りにくさなどが現れる場合があると言われています。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアも腕のしびれと関係が深い疾患として知られています。
椎間板が飛び出すことで神経を圧迫し、首から肩、腕、手へと症状が広がることがあるそうです。
「首を動かすと腕まで痛い」
「腕に電気が走るような感じがする」
このような症状を訴える方もいると言われています。
しびれだけでなく、腕に力が入りにくくなるケースもあるため注意が必要とされています。
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、首から腕へ向かう神経や血管が圧迫されることで起こると言われている症状です。
なで肩の方や、長時間腕を上げる作業をする方にみられることがあるそうです。
特に若い女性に多い傾向があるとも言われています。
「つり革を持つと腕がしびれる」
「腕を上げるとだるくなる」
こうした特徴がみられる場合は、胸郭出口症候群が関係している可能性も考えられます。
脳梗塞や脳血管障害
腕のしびれの中でも特に注意したいのが脳梗塞などの脳血管障害です。
片側の腕だけが突然しびれる場合や、顔のしびれ、ろれつが回らない、言葉が出にくいといった症状を伴う場合は緊急性が高いと言われています。
また、手足に力が入らない、歩きづらいなどの症状が現れることもあるそうです。
このような場合はセルフケアを優先せず、速やかに医療機関へ相談することが重要と考えられています。
手根管症候群など末梢神経障害
指先のしびれが中心の場合は、手根管症候群などの末梢神経障害が関係していることもあると言われています。
特に親指から薬指にかけてしびれが出ることが特徴とされています。
また、夜中や朝方に症状が強くなるケースも少なくありません。
「寝ていると手がしびれて目が覚める」
そんな経験がある方は、一度状態を確認してみることも大切です。
腕のしびれは原因によって対応方法が異なるため、長引く場合は専門家へ相談することがすすめられています。
⑤改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と来院すべき科
腕のしびれは、姿勢の乱れや筋肉の緊張によって起こることもあります。しかし、中には早めの対応が必要な病気が隠れているケースもあると言われています。
「そのうち良くなるだろう」
と思って様子を見ていた結果、症状が進行してしまうこともあるため注意が必要です。
特にしびれが長引く場合や日常生活に支障が出ている場合は、一度専門機関へ相談することが大切と言われています。
ここでは、病院へ行く目安や相談先について解説します。
すぐ病院を来院したほうがよい症状
腕のしびれの中には、緊急性が高いと考えられる症状もあります。
例えば、
「急に腕へ力が入らなくなった」
「物を持てなくなった」
といった筋力低下がみられる場合は注意が必要と言われています。
また、ろれつが回らない、顔のしびれを伴う、歩きづらいといった症状がある場合は、脳血管障害の可能性も否定できないと考えられています。
さらに、昨日まで問題なかったのに急激に悪化したケースも慎重な対応が必要です。
このような症状がみられる場合は、セルフケアを優先せず、速やかに医療機関へ相談することがすすめられています。
何科を来院すればよい?
「どこへ相談すればいいかわからない」
という方も少なくありません。
腕のしびれが首や肩の症状と一緒に出ている場合は、整形外科が相談先の一つと言われています。
一方で、顔のしびれやろれつ障害、めまいなどを伴う場合は脳神経外科が選択肢になることもあるようです。
また、神経そのものの異常が疑われる場合には神経内科で相談するケースもあります。
迷ったときは、まず医療機関で相談し、必要に応じて適切な科を案内してもらう方法もあると言われています。
病院で行われる主な検査
腕のしびれの原因を調べるためには、いくつかの検査が行われることがあります。
骨の状態を確認するためにレントゲンが用いられる場合があります。
また、神経や椎間板の状態を詳しく確認するためにMRI検査が行われることもあるそうです。
脳血管障害などが疑われる場合にはCT検査が選択されるケースもあります。
さらに、感覚や筋力、反射などを確認する神経学的検査が実施されることもあると言われています。
検査内容は症状によって異なるため、医師の判断に基づいて進められるのが一般的です。
整体・整骨院で相談できるケース
すべての腕のしびれが病気によるものとは限りません。
長時間のデスクワークやスマホ操作による猫背、巻き肩、首肩の筋肉の緊張が関係しているケースもあると言われています。
そのような場合には、姿勢バランスの確認や筋肉の柔軟性向上を目的とした体のケアを受ける方もいるようです。
また、日常生活の姿勢指導やストレッチ指導など、再発予防に向けたサポートを行っている施設もあります。
ただし、強いしびれや筋力低下、急激な症状悪化がある場合は、まず医療機関で原因を確認することが大切と言われています。