膝が痛い・ふくらはぎが張るのはなぜ?まず知っておきたい関係性
「膝が痛いのに、なぜかふくらはぎまで張る…」「ふくらはぎがパンパンで歩きにくい」と感じたことはありませんか?
実は、膝とふくらはぎは別々の場所のように見えて、筋肉や関節を通じて密接に関係していると言われています。そのため、どちらか一方に負担がかかると、もう一方にも影響が及ぶことがあるようです。
例えば、膝の動きを支える筋肉の一部はふくらはぎにもつながっています。そのため、歩き方のクセや姿勢の乱れ、筋力低下などが続くと、膝の痛みとふくらはぎの張りが同時に現れるケースもあるとされています。
また、「年齢のせいかな」と思っていても、実際には筋肉のバランスや体の使い方が関係している場合も少なくないようです。
ここでは、膝とふくらはぎがどのように関係しているのかを詳しく見ていきましょう。

膝とふくらはぎは筋肉や関節でつながっている
患者さんから「膝とふくらはぎって関係あるんですか?」と聞かれることがあります。
実際には、ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)は膝関節をまたいで付着している筋肉として知られています。そのため、膝を曲げ伸ばしする際にはふくらはぎも一緒に働いていると言われています。
反対に、ふくらはぎの柔軟性が低下すると膝の動きがスムーズに行えなくなることもあるようです。歩く、階段を上る、立ち上がるといった日常動作でも両者は協力して働いているため、どちらかに不調が起こると影響が広がる場合があります。
ふくらはぎの張りが膝への負担を増やす理由
「最近ふくらはぎが硬いな」と感じている方は注意が必要かもしれません。
ふくらはぎが張ると足首の動きが制限されやすくなると言われています。すると本来足首が吸収するはずの衝撃を膝が代わりに受けることになり、膝関節への負担が大きくなる場合があるようです。
特に長時間の立ち仕事や運動後に張りを感じる方は、膝にも負担が蓄積している可能性が考えられます。
膝の不調がふくらはぎの緊張を引き起こすケース
一方で、原因が膝にあるケースもあります。
膝に痛みがあると、人は無意識のうちに痛みを避ける歩き方をする傾向があると言われています。その結果、ふくらはぎが必要以上に働き続け、張りや疲労感につながることがあるようです。
「膝が痛くなってからふくらはぎも張るようになった」という場合は、このような体の反応が関係している可能性も考えられます。
歩行や姿勢の乱れが両方の症状につながることもある
膝とふくらはぎの不調は、歩き方や姿勢とも深く関係していると言われています。
例えば猫背や反り腰、O脚傾向がある方は、体重のかかり方に偏りが生じやすくなるようです。その状態が続くことで膝関節やふくらはぎの筋肉に負担が集中し、痛みや張りとして現れる場合があります。
「年齢だから仕方ない」と考える前に、まずは普段の立ち方や歩き方を見直してみることも大切です。膝とふくらはぎは別々の症状ではなく、体全体のバランスの乱れによって同時に起こるケースもあると言われています。
膝が痛い・ふくらはぎが張る主な原因
膝が痛いだけでなく、ふくらはぎまで張っていると「何が原因なんだろう?」と不安になりますよね。
実際には、膝とふくらはぎは日常生活の中で常に一緒に働いているため、どちらかに負担がかかると両方に症状が現れることがあると言われています。
特別な病気が隠れている場合もありますが、多くは筋肉疲労や姿勢の乱れ、運動習慣の変化などが関係しているケースも少なくないようです。
ここでは、膝が痛い・ふくらはぎが張る主な原因について見ていきましょう。
運動のしすぎや筋肉疲労
「最近たくさん歩いた」「運動を始めたばかり」という方に多いのが筋肉疲労です。
ウォーキングやランニング、登山などでは膝関節だけでなく、ふくらはぎの筋肉も繰り返し使われます。そのため疲労が蓄積すると筋肉が硬くなり、張りや違和感につながると言われています。
また、疲労した状態で運動を続けると膝への負担も増えやすくなるようです。
加齢による筋力低下や柔軟性の低下
年齢を重ねると筋力や柔軟性が徐々に低下すると言われています。
特に太ももやふくらはぎの筋力が弱くなると、膝関節を支える力が不足しやすくなるようです。その結果、歩行時の衝撃を十分に吸収できず、膝の痛みやふくらはぎの張りが現れる場合もあるとされています。
「昔より疲れやすくなった」と感じる方は、筋力の変化が影響している可能性も考えられます。

姿勢不良や歩き方のクセ
「片足に体重をかけるクセがある」「猫背気味かもしれない」という方も少なくありません。
姿勢が崩れると体重のかかり方に偏りが生じ、膝やふくらはぎへ負担が集中すると言われています。特にO脚傾向やガニ股歩き、内股歩きなどがある場合は注意が必要とされています。
毎日の積み重ねだからこそ、小さなクセが大きな負担につながることもあるようです。
長時間の立ち仕事・デスクワーク
立ちっぱなしの仕事をしている方や、反対に長時間座り続ける方にも症状がみられることがあります。
同じ姿勢が続くと筋肉の緊張状態が長引き、ふくらはぎが張りやすくなると言われています。また、血流が滞ることで疲労物質が蓄積しやすくなることも関係しているようです。
仕事終わりに膝やふくらはぎが重だるく感じる場合は、こうした影響も考えられます。
急激な運動やストレッチ不足
久しぶりの運動で急に体を動かした経験はありませんか?
準備運動が不十分なまま運動を始めると、筋肉や関節に大きな負担がかかると言われています。特に柔軟性が低下した状態では、ふくらはぎの張りや膝周辺の違和感につながりやすいようです。
運動前後のストレッチは体への負担を減らすためにも大切だと考えられています。
体重増加による膝への負担
体重が増えると、その分だけ膝関節への負担も大きくなると言われています。
歩行時には体重の数倍の負荷が膝にかかるとも考えられており、体重増加によって関節へのストレスが高まる場合があるようです。その影響で歩き方が変化し、ふくらはぎの筋肉が過剰に働くケースもみられます。
膝が痛い・ふくらはぎが張る症状は、一つの原因だけでなく複数の要素が重なって起こることもあると言われています。そのため、日常生活の習慣を見直すことも大切です。
膝が痛い・ふくらはぎが張るときに考えられる病気
膝が痛い、さらにふくらはぎまで張っている状態が続くと、「単なる疲れではないのかもしれない」と心配になりますよね。
実際に、筋肉疲労や姿勢の問題だけでなく、膝関節や筋肉、血管の病気が関係している場合もあると言われています。特に痛みが長引く場合や腫れを伴う場合は注意が必要とされています。
もちろん、症状だけで原因を判断することは難しいため、不安な場合は医療機関で相談することも大切です。
ここでは、膝が痛い・ふくらはぎが張るときに考えられる代表的な病気について解説します。
変形性膝関節症
中高年の方に多いと言われているのが変形性膝関節症です。
加齢や長年の負担によって膝関節の軟骨がすり減り、痛みや腫れが生じることがあるようです。膝をかばいながら歩くことで、ふくらはぎの筋肉に負担が集中し、張りを感じるケースもあると言われています。
階段の上り下りや立ち上がる動作で痛みが強くなる場合は注意が必要とされています。
半月板損傷
「ひねったあとから膝が痛い」という場合は半月板損傷の可能性も考えられるようです。
半月板は膝関節のクッションの役割を担っている組織と言われています。この部分が傷つくと、膝の痛みや引っかかり感が現れることがあるようです。
歩行バランスが崩れることで、ふくらはぎの張りにつながる場合もあるとされています。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツを行う方にみられることがあるのが膝蓋腱炎です。
膝のお皿の下にある腱へ繰り返し負担がかかることで炎症が起こると言われています。運動時だけでなく、運動後にふくらはぎの張りを感じるケースもあるようです。
特に学生アスリートやランナーに多い傾向があるとされています。
鵞足炎(がそくえん)
膝の内側に痛みが出る場合は鵞足炎が関係していることもあるようです。
鵞足とは太ももの筋肉が膝の内側に付着する部分を指します。ランニングや歩行の繰り返しによって炎症が起こり、膝の内側に痛みが現れると言われています。
ふくらはぎや太ももの筋肉が硬くなっている方にもみられることがあるようです。
肉離れや筋膜炎
急な運動後にふくらはぎへ強い張りや痛みが出た場合は、肉離れや筋膜炎の可能性も考えられます。
筋肉や筋膜に負担がかかることで炎症が起こり、歩行時の違和感につながることがあると言われています。その影響で膝の動きにも変化が生じ、膝周辺の不快感を感じる場合もあるようです。
下肢静脈瘤
血管が関係しているケースもあります。
下肢静脈瘤は、足の静脈の流れが滞ることで血管が浮き出たり、だるさや張りが現れたりする状態と言われています。
夕方になるとふくらはぎが重だるくなる、足がむくみやすいという方は一度確認してみることも大切かもしれません。
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
長時間同じ姿勢が続いたあとに、ふくらはぎの腫れや痛みが急に現れた場合は注意が必要と言われています。
深部静脈血栓症は、足の深い部分の静脈に血栓ができる状態とされています。症状が進行すると重篤な状態につながる可能性も指摘されています。
膝の痛みだけでなく、ふくらはぎの強い腫れや熱感、息苦しさなどがある場合は早めに医療機関へ相談することが大切と言われています。
膝が痛い・ふくらはぎが張るときの対処法とセルフケア
膝が痛い、さらにふくらはぎまで張っていると、「どう対処したらいいの?」と悩んでしまいますよね。
実際には、原因によって適した対処法は異なると言われています。ただし、日常生活の中で膝やふくらはぎへの負担を減らす工夫を行うことで、症状の悪化予防につながる場合もあるようです。
無理に動かし続けるよりも、まずは体の状態を確認しながら適切なセルフケアを取り入れることが大切と考えられています。
まずは安静にして炎症を抑える
「痛いけど動かしたほうがいいのかな?」と迷う方もいるかもしれません。
しかし、膝に強い痛みや熱感がある場合は、まず安静を心がけることが大切と言われています。無理に歩いたり運動を続けたりすると、炎症が長引く可能性もあるようです。
特に痛みが出始めた直後は、体からのサインとして受け止め、負担を減らすことが重要と考えられています。
アイシングと温熱療法の使い分け
セルフケアでは冷やすべきか温めるべきか迷うことがありますよね。
一般的には、運動直後や腫れ、熱感がある場合はアイシングが用いられることが多いと言われています。一方で、慢性的な張りや血流低下によるこわばりには温める方法が選択されることもあるようです。
ただし、状態によって適した方法は異なるため、無理のない範囲で行うことが大切とされています。
ふくらはぎのストレッチ
ふくらはぎの筋肉が硬くなると、膝への負担が増える場合があると言われています。
壁に手をついて行うストレッチや、アキレス腱を伸ばす動作などを取り入れることで、筋肉の柔軟性維持につながることが期待されているようです。
「気持ちよく伸びる程度」を意識しながら続けることがポイントとされています。

太もも周囲の筋力トレーニング
膝を支えるうえで重要なのが太ももの筋肉です。
特に大腿四頭筋と呼ばれる筋肉は、膝関節の安定に関わると言われています。椅子に座った状態で膝を伸ばす運動や、無理のない範囲での筋力トレーニングを行うことで、膝への負担軽減につながる可能性があるようです。
急に負荷を上げるのではなく、少しずつ継続することが大切と考えられています。
歩行姿勢や靴を見直す
毎日の歩き方も見逃せないポイントです。
足に合わない靴やすり減った靴を使い続けると、膝やふくらはぎへの負担が偏ることがあると言われています。また、左右どちらかに体重をかけるクセがある方も注意が必要です。
歩行時のバランスを意識することで、体への負担軽減が期待できるようです。
日常生活で気を付けたいポイント
セルフケアは特別なことだけではありません。
長時間同じ姿勢を続けないこと、適度に体を動かすこと、体重管理を意識することなども大切と言われています。また、疲労が蓄積しないよう十分な休息を取ることも重要とされています。
膝が痛い・ふくらはぎが張る症状は、日々の生活習慣と深く関係している場合もあるため、小さな積み重ねを意識していきましょう。
改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と来院すべき科
膝が痛い、ふくらはぎが張るという症状は、筋肉疲労や姿勢の問題によって起こることもあります。しかし、セルフケアを続けても改善しない場合や症状が強い場合は注意が必要と言われています。
特に血管や関節の病気が関係しているケースでは、早めの対応が大切とされています。
「少し様子を見ようかな」と思っているうちに症状が進行することもあるため、危険なサインを知っておくことが重要です。
早めに病院を来院したほうがよい症状
次のような症状がみられる場合は、単なる筋肉疲労以外の原因が関係している可能性もあると言われています。
・強い腫れや熱感がある
・歩行が困難になるほど痛い
・安静にしても改善しない
・夜間痛が続く
・足のむくみや息苦しさを伴う
・膝が曲がらない、伸びない
特にふくらはぎの腫れと息苦しさが同時に現れている場合は、血管の病気が隠れていることもあると言われています。無理に様子を見続けるのではなく、早めに相談することが大切とされています。
何科を来院すればよい?
「どこへ行けばいいのかわからない」という方も多いかもしれません。
膝の痛みや関節の不調が中心の場合は整形外科が一般的と言われています。スポーツによる負担が原因と考えられる場合はスポーツ整形外科が選択肢になることもあるようです。
また、ふくらはぎの強い腫れや血管の異常が疑われる場合は血管外科、むくみや循環器系の症状を伴う場合は循環器内科で相談することが大切と言われています。
病院で行われる主な検査
医療機関では症状に応じてさまざまな検査が行われると言われています。
まずは問診で症状の経過や生活習慣を確認し、その後にレントゲン検査やMRI検査が行われることがあります。
また、血管の状態を調べるために超音波検査が実施される場合もあるようです。炎症や血栓の有無を確認するために血液検査が行われるケースもあると言われています。
整体・整骨院で相談できるケース
膝が痛い・ふくらはぎが張る症状の中には、姿勢や歩き方の影響が関係している場合もあると言われています。
例えば、姿勢不良による負担や歩行バランスの乱れ、筋肉の緊張などがみられるケースでは、体の使い方を見直すための相談が行われることもあるようです。
また、再発予防のための体のケアを目的として利用される方もいると言われています。
再発を防ぐために大切なこと
症状を繰り返さないためには、日頃の習慣も重要と言われています。
適度な運動習慣を続けることや、下半身の柔軟性を維持することは膝やふくらはぎへの負担軽減につながる可能性があるようです。
さらに体重管理や正しい歩行姿勢を意識することも大切とされています。長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かす習慣を身につけることで、膝やふくらはぎの不調予防につながることが期待されているようです。