①頭痛で眠れないほど痛いのはなぜ?まず知っておきたい原因
「頭痛がひどくて眠れない…」「横になっても痛みが気になって休めない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、眠れないほどの頭痛にはさまざまな原因があると言われています。単なる疲れや肩こりが影響している場合もあれば、片頭痛や群発頭痛など強い痛みを伴う頭痛が関係しているケースもあります。
また、睡眠不足やストレスが重なることで痛みを感じやすくなることもあるため、原因を知ることが大切です。まずは、眠れないほどの頭痛が起こる主な理由について見ていきましょう。
眠れないほどの頭痛が起こる仕組み
患者さんから「どうしてこんなに痛くなるんですか?」と聞かれることがあります。
頭痛は脳そのものが痛みを感じているわけではなく、脳を包む膜や血管、神経などが刺激されることで起こると言われています。特に炎症や血管の拡張、神経への刺激が強くなると、夜も眠れないほどの痛みにつながる場合があります。
痛みが続くことで体が緊張し、さらに眠れなくなるという悪循環に入ることも少なくありません。
片頭痛による激しい頭痛
「ズキズキと脈を打つように痛む」という場合は、片頭痛の可能性があると言われています。
片頭痛は頭の片側だけでなく両側に現れることもあり、光や音に敏感になったり、吐き気を伴ったりするケースもあります。特に夜間や明け方に症状が強くなることがあり、眠ろうとしても痛みで目が覚めてしまう方もいます。
普段から頭痛を繰り返している方は、痛みの出るタイミングや生活習慣を記録しておくと参考になるでしょう。
緊張型頭痛が悪化して眠れなくなるケース
デスクワークやスマホの使用時間が長い方に多いのが緊張型頭痛です。
「頭を締め付けられる感じ」「後頭部が重たい」と表現されることが多く、首や肩の筋肉が緊張することで起こると言われています。軽症であれば日常生活に支障が少ないこともありますが、疲労やストレスが重なると痛みが強くなり、寝つきが悪くなる場合もあります。
肩や首のこりを放置しないことも大切なポイントです。
群発頭痛による耐え難い痛み
数ある頭痛の中でも、特に強い痛みを伴うものとして群発頭痛があります。
「目の奥をえぐられるような痛み」と表現されることが多く、夜間や睡眠中に突然発症するケースがあると言われています。痛みは片側の目の周囲に現れることが多く、涙や鼻水を伴う場合もあります。
あまりの痛みに眠れないだけでなく、じっとしていられないほどつらく感じる方もいるため、気になる症状がある場合は早めに専門医へ相談することが大切です。
ストレス・睡眠不足・疲労との関係
「最近忙しくて寝不足が続いている」「仕事のストレスが大きい」という方も注意が必要です。
ストレスや疲労が蓄積すると自律神経のバランスが乱れやすくなり、頭痛を引き起こす要因になると言われています。また、睡眠不足は脳や神経の回復を妨げるため、痛みを感じやすい状態になることもあるようです。
頭痛で眠れないと思っていたら、実は睡眠不足そのものが頭痛を悪化させていたというケースもあります。まずは十分な休息を確保し、生活リズムを整えることも大切でしょう。
②頭痛で眠れないときに考えられる病気
「頭痛がひどくて眠れないけど、ただの疲れかな?」
そんなふうに思っている方もいるかもしれません。しかし、眠れないほどの頭痛の背景にはさまざまな病気が隠れている可能性があると言われています。
もちろん、すべてが重い病気というわけではありません。ただし、中には早めの対応が必要とされるケースもあるため注意が必要です。ここでは、頭痛で眠れないときに考えられる主な病気について解説します。
片頭痛
「ズキズキと脈を打つように痛む」「光や音がつらい」と感じる場合は、片頭痛が関係している可能性があると言われています。
片頭痛は血管や神経の働きが関係して起こると考えられており、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。症状が強いと夜間に眠れなくなったり、睡眠中に目が覚めたりするケースもあるようです。
群発頭痛
「目の奥がえぐられるように痛いんです」
群発頭痛では、このような訴えがみられると言われています。
特に夜間から明け方にかけて発症しやすく、あまりの痛みに眠れなくなることもあるようです。片側の目の周囲に強い痛みが現れ、涙や鼻水を伴うことも特徴とされています。
副鼻腔炎(蓄膿症)
意外かもしれませんが、副鼻腔炎によって頭痛が起こる場合もあると言われています。
鼻の周囲に炎症が起こることで額や目の奥、頬周辺に痛みを感じることがあります。鼻づまりや黄色い鼻水が続いている場合は、副鼻腔炎の可能性も考えられるでしょう。
高血圧による頭痛
血圧が大きく上昇した際に頭痛が現れることがあると言われています。
特に後頭部の重だるさや圧迫感として感じるケースもあり、朝方に症状が強くなることもあるようです。ただし、高血圧だから必ず頭痛が起こるわけではないとされています。
くも膜下出血
「突然、人生で経験したことがないほど痛い頭痛が起きた」
このような症状はくも膜下出血の可能性があると言われています。
発症は突然で、吐き気や意識障害を伴う場合もあります。緊急性が高い状態とされているため、速やかな対応が必要になるケースもあるようです。
脳出血
脳内の血管が破れることで起こる脳出血でも、強い頭痛が現れることがあると言われています。
頭痛だけでなく、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らないなどの症状がみられる場合もあります。普段とは違う異変を感じた場合は注意が必要でしょう。
脳腫瘍
脳腫瘍では頭蓋内の圧力が高まることで頭痛が生じる場合があると言われています。
朝方に痛みが強くなることや、吐き気を伴うこともあるようです。症状はゆっくり進行するケースが多いとされています。
髄膜炎
脳や脊髄を包む膜に炎症が起こる髄膜炎でも激しい頭痛がみられると言われています。
発熱や吐き気、首が動かしづらいといった症状を伴うこともあります。風邪のように見えても重症化する場合があるため、注意が必要とされています。
③頭痛で眠れないときに今すぐできる対処法
「頭痛がつらくて眠れない…」
そんなときは少しでも痛みを和らげるために、無理をせず適切な対処を行うことが大切です。
ただし、突然の激しい頭痛や手足のしびれ、意識障害などを伴う場合は緊急性の高い病気が隠れている可能性もあると言われています。そのような場合は自己判断せず、速やかに医療機関へ相談することが重要です。
ここでは、一般的に頭痛で眠れないときに試されることが多い対処法についてご紹介します。
静かな暗い部屋で安静にする
「明るい場所にいると余計につらい…」という経験はありませんか?
特に片頭痛では光や音の刺激によって症状が強くなることがあると言われています。そのため、静かで暗めの部屋で横になり、できるだけ刺激を避けることがすすめられています。
スマホやテレビの画面を見ることも負担になる場合があるため、しばらく休息を優先してみるのもよいでしょう。
患部を冷やしてみる
ズキズキと脈を打つような頭痛の場合は、こめかみや額周辺を冷やす方法が役立つことがあると言われています。
冷却シートや冷たいタオルなどを使い、心地よいと感じる程度に冷やしてみましょう。ただし、冷やし過ぎは体への負担になることもあるため注意が必要です。
一方で、頭痛の種類によっては冷却が合わない場合もあるとされています。
水分補給を行う
意外に見落とされがちなのが水分不足です。
汗をかいた日やアルコール摂取後、寝不足が続いているときなどは脱水傾向になることがあり、頭痛の一因になる場合があると言われています。
「今日はあまり水を飲んでいなかったかも」と思ったら、少しずつ水分補給を行ってみましょう。一度に大量に飲むのではなく、こまめに摂取することが大切とされています。
市販薬を適切に使用する
頭痛が強い場合には、市販薬を活用する方法もあります。
ただし、「まだ効かないから追加で飲もう」と自己判断で服用量を増やすことは避けたほうがよいと言われています。使用する際は説明書を確認し、用法・用量を守ることが重要です。
症状が頻繁に起こる場合や薬が効きにくい場合は、医療機関へ相談することも検討してみましょう。
避けたほうがよい行動
飲酒
「お酒を飲んで寝れば楽になるかな」と考える方もいますが、アルコールによって頭痛が悪化する場合があると言われています。
特に片頭痛を持つ方は注意が必要とされています。
長時間のスマホ・パソコン
痛みがある状態で画面を見続けると、目や首への負担が増えることがあります。
光の刺激が症状を強める場合もあるため、できるだけ使用時間を控えることが望ましいでしょう。
無理な運動
軽いストレッチ程度なら問題ない場合もありますが、激しい運動は頭痛を強める可能性があると言われています。
痛みが強いときは、まず安静を優先することが大切です。
自己判断での薬の飲み過ぎ
頭痛薬を頻繁に使用すると、薬剤の影響による頭痛が起こる場合があると言われています。
「薬が手放せない状態になっている」という方は、一度専門医へ相談してみることをおすすめします。
④危険な頭痛のサイン|すぐ病院を来院すべき症状
頭痛で眠れないほど痛い場合でも、多くは片頭痛や緊張型頭痛などが関係していると言われています。しかし、中には脳の病気など緊急性の高い状態が隠れているケースもあるため注意が必要です。
「いつもの頭痛だから大丈夫」と思っていたら、実は重大な病気のサインだったということもあるようです。ここでは、特に注意したい危険な症状についてご紹介します。
突然バットで殴られたような激痛
「頭をバットで殴られたような痛みが急にきた」
このような表現をする方は少なくありません。
これまで普通に過ごしていたのに突然強烈な頭痛が始まった場合は、くも膜下出血などの病気が関係している可能性があると言われています。数秒から数分で痛みがピークに達する場合は特に注意が必要とされています。
今まで経験したことのない頭痛
患者さんから「こんな頭痛は初めてです」と相談されることがあります。
頭痛の強さだけでなく、これまでとは違う場所が痛む、症状の出方が異なるなどの場合も注意が必要と言われています。特に突然現れた強い頭痛は、自己判断せず早めに医療機関へ相談することがすすめられています。
手足のしびれや麻痺を伴う
頭痛と同時に手足のしびれや力の入りにくさがある場合は注意が必要です。
「ペットボトルのフタが開けづらい」「足がもつれる」といった症状は、脳出血や脳梗塞などでみられることがあると言われています。頭痛だけではなく、体の動きに違和感がある場合は早めの対応が重要とされています。
ろれつが回らない・意識がもうろうとする
「言葉がうまく出てこない」「家族との会話がかみ合わない」
こうした症状が頭痛と一緒に現れる場合も注意が必要です。
ろれつが回らない、意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍いといった状態は脳の異常によって起こることがあると言われています。周囲の人が異変に気付くケースも少なくないようです。
高熱や嘔吐を伴う
頭痛に加えて高熱や繰り返す嘔吐がみられる場合は、髄膜炎などの病気が関係している可能性があると言われています。
「風邪だと思っていたら頭痛がどんどん強くなった」というケースもあるようです。発熱と頭痛が同時に続いている場合は軽く考えないほうがよいでしょう。
数日以上改善しない・悪化している
一般的な頭痛であれば、休息や睡眠によって落ち着くこともあります。
しかし、数日経っても改善しない場合や徐々に悪化している場合は注意が必要と言われています。市販薬を使っても変化がない、以前より頻繁に起こるといった場合は、医療機関で相談することがすすめられています。
「様子を見れば大丈夫かな」と迷うこともありますが、頭痛で眠れない状態が続く場合は一人で抱え込まないことが大切です。
⑤改善しない場合は要注意|病院へ行く目安と来院すべき科
頭痛で眠れないほどの痛みがある場合、「もう少し様子を見ようかな」と考える方もいるかもしれません。
しかし、症状によっては医療機関へ相談したほうがよいケースもあると言われています。特に頭痛が長引いている場合や、普段とは違う症状を伴う場合は注意が必要です。
ここでは、病院へ行く目安や相談先、主な検査内容について解説します。
早めに病院を来院したほうがよい症状
「いつもの頭痛だから大丈夫」と思っていても、次のような症状がある場合は早めの相談がすすめられています。
・夜も眠れないほどの痛みが続く
・市販薬を飲んでも変化がみられない
・以前より頭痛の回数が増えている
・吐き気やめまいを伴う
・仕事や家事など日常生活に支障が出ている
特に、頭痛の程度や頻度が徐々に強くなっている場合は、一度専門医へ相談することが大切と言われています。
何科を来院すればよい?
「どこに相談したらいいかわからない」という方も少なくありません。
頭痛が強い場合は、脳神経外科や脳神経内科が相談先として挙げられます。脳の病気が疑われる場合の確認を行うことができると言われています。
また、原因がはっきりしない場合は内科へ相談する方法もあります。近年では頭痛外来を設けている医療機関もあり、慢性的な頭痛について専門的なサポートを受けられる場合があるようです。
病院で行われる主な検査
来院時には、まず現在の症状や頭痛の経過について詳しく確認されることが一般的です。
その後、神経学的検査によって手足の動きや感覚などを確認することがあると言われています。また、必要に応じてCT検査やMRI検査が行われる場合もあります。
さらに、感染症や炎症の有無を確認するために血液検査を実施するケースもあるようです。
再発を防ぐために大切なこと
頭痛は日常生活の影響を受けやすいと言われています。
「忙しくなると頭痛が出る」「寝不足の日に悪化しやすい」など、人によって誘因は異なります。そのため、睡眠習慣を整えることやストレスを溜め込み過ぎないことが大切とされています。
また、ウォーキングなどの適度な運動を取り入れることも生活リズムの安定につながる場合があるようです。頭痛日記をつけて症状の出るタイミングを把握する方法も参考になるでしょう。
頭痛で眠れない状態を繰り返している方は、症状が落ち着いている時期でも定期的に医療機関へ相談することで、早めの対応につながる可能性があると言われています。